you are every song

宇多田ヒカルの曲と生きてきました。

気付いたら追い越していた曲もあった。

「Automatic / time will tell」が出たのが1998年の私が5歳の頃。曲名もわからなかったけど、いつも母の車の中で聴いてました。子供のころ車で聴いてた曲って今でもすごく懐かしく鮮明に思い出すよね。みんなは何を聴いてたんだろう。

でもその頃は全く「時間がたてばわかる」とか謎だったし、「明日へのずるい近道は無いよ」も日本語として認識していなかったし笑、なんで「声を聞けば自動的に sun will shine」なのかも分からなかった。

でも今はちゃんと分かる。こんなにも惚れていることは全く内緒にしていないけれど。

中高で聴いていたヒッキーの曲が、今聴くとまた違って聞こえたりする。それは私が年齢を重ねて、色んな人生の体験をしてきたからなんだろうねえ。こんなにも幼いころから聴き続けている音楽は無くて、ずっと側に居てくれていた。迷いにも、苦しさにも、幸せにも。こんなに大好きなアーティストはいません。きっと私の”アムロちゃん”はヒッキーなのだと思う。

2016年の11月に父方の祖父が亡くなった。

大人になってから家族が亡くなるのが初めてだった。私のことを世界で一番可愛いと言ってくれる唯一であろう人がいなくなってしまった。熱望されてたボーイフレンドの紹介も、ウェディングドレス姿も見せられないまま。実家が母方の祖母と二世帯住宅なこともあってあまり会いにもいけていなかった。すごくすごく後悔してた。

葬儀に向かう車の中、父と母と私3人きりの中で宇多田ヒカルの「花束を君に」を流した。この歌が出てから毎回みんなで聴いていたからなんとなく。

”世界中が雨の日も　君の笑顔が僕の太陽だったよ　今は伝わらくても　真実に変わり無いさ”

気がついてから涙がでたし、とっても救われた気持ちになった。私のおじいちゃんへの気持ちは今はもう伝えられないけど真実以外の何でも無くて、きっとおじいちゃんは知っていてくれているんだなぁ。

ヒッキーの音楽のことを分析なんて大それたことは少しもできないのだけど、お母様が亡くなってからなんだかそういう歌が増えたような気がするな。