世知辛みがすごい

離職日は12月末日だったものの

有休消化の関係もあり最終出勤日は12月中旬でした。

 

私が所属していた部署の部長は素晴らしい方で、ボーナスはもらった方がいいからと相談の上最終出勤日を設定しました。優しすぎる。

 

12月中旬からニートになるわけで、年内に転職活動を終了させ年明けには新しい職に就く、というのが私の理想でした。

 

それに向け、10月下旬から転職活動を開始。

私はかなりの優柔不断なので思うことがいくつかありました。

  • せっかく辞めるのだから楽しいことがしたい
  • ちゃんと自分の時間が取れる仕事がいい
  • 地元で働きたい
  • いつかはネイリストの資格が取りたい
  • 眠くならない仕事がいい
  • 産休、育休の取れる正社員がいいかも
  • もうあんな仕事は嫌だ
  • 接客したいかも

 

 どうしよう。

 

とりあえずこれを持って母と祖母に相談。言われたのは「とりあえずやってみてダメだったらまた辞めたらいい。そんときはそんときでなんとかなる!」だった。そして彼にも同じことを言われた。

 

本当にやめていいのかなぁ…辞めたらどうなるのかなぁ…

仕事見つかるかなぁ…次の仕事も大変だったらどうしよう…

 

そんな風にうじうじうじうじしていた私の背中を押してくれたのは、家族の言葉だった。彼も母と同じことを言ってくれたことがすごく嬉しかった。

 

とりあえず実家で娘母祖母の親子三代で会議をしたときに

おばぁちゃん&母「病院の受付とかで働いたらどうだ」

母「内科は感染が怖いから歯医者はどうだ」

私「一旦そうしてみるか。歯医者いっぱいあるし。」

 

世知辛いってこういうことか。

家から通勤30分以内の歯医者を4つくらい受けて、徒歩数分の歯医者で採用が決まったのでそこに決めた。

私が受けたのは「歯科助手兼受付」。歯科助手は資格は不要で、歯医者はコンビニより多いと言われるほどなので求人は結構多い。

 

面接の時に働き方を聞かれた際、できれば長く働きたかったので産休・育休制度のことも合わせて聞いていたら全部落とされた。そんなの無駄でしかないからできないとも言われた。

 

私の子供が将来この歯医者に通うかもしれないのになぁ。自分の未来を話してはいけないんだな。前職は東京の会社だったからすんなり受け入れてもらえたんだな。子供をもちながら正社員で働くって、田舎だとこんなに大変なんだな。結婚して子供ができてもこの職場で働きたいって言ってはダメなことだったんだ。知らなかった。

 

世知辛いってこういうことなんだなあ。「日本しね」ってこういうことかなぁ。横浜とかそこらへん以上の都市ならいけるんだろうけどね。

 

歯科助手の仕事

思ってたのと全然違った。これは私には無理だ。

そういえば血もでるし、注射もするし、重大な病気に感染するのが私はとにかく怖い。

しかもここ歯ブラシは消毒で使い回し。ありえん。

新人みんなで一気にやめた。たった数日だったけど残業もすごかった。

 

やってみないとわからんな!!!!

早々に退職(といってもまだなんもサインも印もしてない)。

私はまたニートになった。

 

今まで普通に大学を卒業して、普通に正社員になった私は’’働いていない”ということが漠然と不安で3日ほど家に引きこもっていた。

会社に向かう彼を見送って、またベッドにもぐって昼ごろ起きて、洗濯して掃除してご飯作って・・・何???主婦なの?????

これはこれで楽しかったけど夜は彼にビービーどうしようって泣いて、きっと困らせてたのに「僕が働いててここの家賃も払っているんだから追い出されるなんてことは無いし、家事がやりたいならやったらいいけど、寝てたいなら好きなだけ寝たらいいよ!他にやりたいことがあるならやったらいいし。せっかく時間があるんだから!いーねーぐだぐだ。」なんて、こんなに優しいのに私はそれにも当たってイラッとしてしまって

「ごめんね、ゆいちゃんは漠然と不安なんだよね。僕は好きなことしたらいいよって思っただけなんだ。パートでもいいじゃん、ゆったりすごせるだろうし、今までのように心も体もつかれないかも」

「私もパートがいいなと思うけど、なんか甘えてるみたいだし、世間的に正社員の方がいいだろうし…」

「ゆいちゃんはそういうの気にしないと思ってた。確かに僕はそういう風によく考えてしまうけど、世間て誰だろうね?周りに否定するひといる?」

「たしかに。」

 

素晴らしく優しい彼氏にここまで言わせて目が覚めた。私らしく生きて、彼にも、将来の私の子供にも「楽しい!」って笑顔で言えるようにしたいからって辞めたんだった。

 

2日後に大好きなケーキ屋さん(徒歩すぐ)での採用が決まった。

それと同時に彼の職場でも働かせていただけることになった。

 

彼がとくに掛け合ってくれたわけではないみたいなんだけどね。

本当に感謝しています。あなたは愛も仕事もくれるのか。

実際働いてみても今のところ楽しい。すごい。仕事楽しい。

 

私が私らしく過ごす。

それに立ち返ってから肩の荷が降りて楽になったし、こんなに価値のあることはないと初めて実感した。そしたらなんだかトントン拍子にいった気がしている。

 

でもそれもまたやってみないとわからないんだけど。

 

↓ただの主婦時代に初めて作った豚角煮

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本日はこちらで以上とさせていただきます。

 ありがとうございました。

 

追記

会社を辞めることを決断するのに友達や同期同僚には一切相談しなかった。きっと同じ立場の人に相談すると、比べてしまったりお金の面だったりでまた悩んでしまうと思ったんだよね。

 

あと、自分がすごく辛い立場にあるときにそこから脱出して楽になろうとしている人をみたら私だったら「辞めたら辞めたでまたきっと大変だよ。もうちょっと考えたら?せめて年度末までは・・」って言っちゃう気がして。そのひとの気持ちもなんとなくわかるから、相談するのはやめた。

 

自分のことを一番に考えてくれるひとだけに相談したほうがいいと思った、ぜったい。